やまとなでしこ

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木漏れ日

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木漏れ日が

落ちるのは

暗い森



作成日 2015年11月23日
最終更新日 2017年10月6日





 「 満月 」 




目があったんだ 
大きな 大きな満月と

俯いて歩くことに慣れていた 
猫背はもっと丸くなり 
小さく 小さく縮こまった僕の 
一人ぼっちの帰り道

それは あまりに突然に

呼ばれたのだろうか 
求めていたのだろうか 

目があったんだ 

星がない空に浮かぶ 
大きな 大きな満月と




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 「 不器用さん 」 




不器用が 
不器用ながらも 
不器用なりに 
生きています

 

壊しながら

くじけながら


不器用に

生きています




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 「 ずれていく 」 



私が世界を拒んだ日 
呼吸が 鼓動が ずれていく

見えるものが嘘になって 
触れる体温が嘘になって 
あなたの優しさが嘘になって

たった一人 白の中に沈んでいく


世界が私を飲み込んで 
人の気も知らずまわる時

あなたのことを 思い出すことなく 
たった一人 
白の中で目をとじる

白の中へ消えていく




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 「 孤独 」 


どんなに悲しくて 
粉々にしたい 今日だって 
隣であなたは笑っている 

今にも崩れそうな私の隣で 
あなたは楽しそうに 笑っている 

こんなにも私の中心に私が居座って 
世界を染めていることを 
あなたは知らず 
無邪気な顔で笑っている

 

ねえ、そうよ 
あなたも 
世界も 
より陰影を際立たせるだけで 
少しも振り向きやしない

 

私が果て 崩れる横で

あなたは ただ 笑っている 




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 「 閉じて開いて 」 




扉を閉じて

窓を閉じて 
カーテンを閉じて

目を閉じて

 

ひたすら耐える 僕の丸い背に 

君がポンと手を置いた

 

熱い手の温度

遠くから吹き込む風

眩い光
君の声

 

あっけないほど簡単に

君は僕を連れ去った




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 「 知ってるよ 」 




君は いつも 自信がないと言うけれど 
逃げたりなんかしなかった

もう無理だと言うけれど 
諦めたりなんかしなかった

ねえ 気づいて 
君はダメな子なんかじゃない

こんなにもがんばっているじゃないか




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 「 夕焼け 」 




絶望に襲われた日も 
安堵がいた日も 

いつだって

帰り道には夕焼けが待っていて

どんな日も 変わらずに
真っ赤な温度を身にまとい 

涙も笑顔も受け止めて 

真っ赤に僕を包み込み 

「おかえりなさい」
と声がする




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 「 せかい 」 




私は君を拒絶しない 
私は君を否定しない 

君が受け入れるまま 
私は君を受け入れる 

私は君に干渉しない 
私は君に追及しない 
君が許すその距離まで 
私は行くだけ 

怖がらないで 
恐れないで 
いつでも逃げていい 
簡単に嫌いになったりしないから 

君は君のまま

生きて

 



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 「 おやすみ 」 




おやすみ

おやすみ
感情を全て抱きしめて

 

おやすみ
おやすみ
夢は君を責めやしない

 

おやすみ
おやすみ
今度目覚めるその日まで

 

おやすみ
おやすみ
よい夢を 




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