やまとなでしこ

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たゆたう

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君の闇が求めるのは

照らしてくれる光か 

それとも

隣にいる影か



作成日 2013年9月1日
最終更新日 2017年9月10日
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  ココア     


大丈夫

大丈夫だよ 

温かいココアを飲んで

やさしい音楽を聞こう 



その間に私がそっちに行くから 

大丈夫  まずは一呼吸してみよう





  君だから     


ヒーローだけが 

世界を救うんじゃない 



ヒーローじゃないからこそ 

見えるものがある気づけるものがある 

君だからこそできることがある





  おかえりなさい     


あなたがどんなに遠くに行っても 

ずっとずっと残っている

「おかえりなさい」 

ここはいつもあなたの場所だよ 



ここは悲しい涙を落とせる場所

遠慮せず愚痴も言っていいから

だから 優しい言葉と嬉し涙はあの子にあげて 



帰りたくなった時に帰ればいい 

忘れたかったら忘れてもいい 

それでも ここはずっと残っている 



「おかえりなさい」 

ここはあなたの帰れる場所





  傷   


あなたは気付かない 

私を傷つけたその言葉に 

私は気付かない

あなたを傷つけたあの言葉に 



そうやって世の中は回り

人は生きてゆく





  樹     


動けぬ彼の思いを託して 

高く 高く 

空の上まで飛んでいく 



火の鳥のような鮮やかに色づいた落葉が 

高く 高く 飛んでいく





  涙   


泣く子 涙が落ちる一つ二つ 

誰も泣く子を振り返らない 

泣き声が響く小さな路地 



泣く子 

泣く 泣く 

あなたが来るまで





  歯車     


赤い歯車は回る 

自分も何かの一部だと思いながら

赤い歯車は回る 

止まってしまえばもう動けない 



自分の居場所を探して 

あちらへ行って こちらを削って

こちらへ行って あちらを盛って

それでも誰とも上手にかみ合わない

地面に転がることができるなら幸せだろう 

錆びをつけて眠っただろう 

でも 赤い歯車は 

回り続けることを望んだから 



赤い歯車は回る 

自分も何かの一部だと思いながら

赤い歯車は回る 

いつか何かの一部になれると思いながら

機械の外側で 

たった1つ回り続ける 





  ママ     


可哀想な子猫 私が全部愛してあげる

可哀想な子犬 私が全部愛してあげる

可哀想 可哀想

あなたも あなたも可哀想

私がママになって みんな愛してあげる 



大きなお城の中 

拾ってきたものを詰め込んで

ママは今日も出かけていく 

可哀想な子を探しに

可哀想な子を置いて





  ぽたり ぽたり     


地球がぐるうと回るたび どこかで涙がぽたりとおちる 

地球がぐるうと回るたび ぽたり ぽたりと雨が降る 

でも 知っているのは私の涙だけ

大雨なんて海の向こうの話 



地球がぐるうと回るたび 

私から大きな涙がぽたりとおちる 

地球を沈める大きな涙が

ぽたりとおちる 





  ずれていく     


私が世界を拒んだ日 

呼吸が 鼓動がずれていく 



見ているものも嘘になって

触れる体温も嘘になって 

あなたの優しさも嘘になって

私は一人 白の中に沈んでいく 



世界が私を抱きかかえ

人の気も知らずまわる時 

あなたのことを思い出すこともなく 

私はそっと目をとじる





  それでも私は     


息は苦しくて 

吸うことができなくて

膿んだ傷はまだ痛んで 

夜に暗い部屋で

酷い頭痛で眠れず 

それでも眠ろうとする私は

明日を望んで 私は 

こんなに苦しいくらい私は 

私は 生きている

この苦しみを痛みも 

全部だきしめて 

私は今生きている





  睡眠     


誰も届かないところへ 私は沈む

私も届かないところまで 私は沈む 



もういいの もういいの

みんなみんな さようなら 

ずっとずっと下のほう

どうしようもないほど下の方まで 



さようなら

私は沈んでいく





  おねがい     


ねえ ママ 

どんなところだって 

ママが手を繋いでくれたら平気よ 

怖いオバケだって 

ママが隣にいてくれたら平気よ 



だから おねがい

そんなこと言わないで





  ひとりの夜     


あなたの言う「みんな」に私は入っているのかしら
 
あなたの言う「君」に私はいつなれるのかしら 



そんな 

途方もないことを考える 

静かでとても長い夜





  私の真ん中に     


あなたがここにいてくれれば
 
私は自由になれる 

悲しい風も吹かなくなって

一面に漂う影も消えてしまう 



あなたが私の真ん中にいてくれれば 

全部払いのけてくれて

こうやって 夜に一人  

膝を抱えることもないんだけど 



あなたはここに来ないから

雨が降って 溢れ出して
 
私は凍ってしまうよ 





  恋情     


あなたの全てを私は欲しい

あなたの視線も 声も 手も 

全部 全部 私のもの

やさしいも いじわるも

全部 全部 ひとりじめ 



こんな子供みたいなわがままに 

あなたは少し眉をよせ

私の髪に触れるけど

その姿も私は欲しい 



馬鹿みたいに 

あなたの全てが愛しいの





  愛の言葉     


違う 違うよ 

私の言いたいことはそんなことじゃない

もっと確かで尊いもの 



簡単に揺らぐものじゃない

壊れるものじゃない 

なんて言えばいいんだろう 

「愛してる」だけじゃ足りないよ 



離れ離れだって 

灰になったって変わらない 

こんなにもあなたを想う気持ちを 

どう伝えればいいの





  そばにいたいから     


そばにいたいから 

あなたを信じることをやめた 

願うことをやめた

帰ってこない理由も

何かを隠す言葉の裏も

私の知らないその顔も

気にすることをやめた 



そばにいたいから

あれもこれも諦めて 

ただ そばにいたいから 

あなたを好きでいることをやめた 





  さようなら     


いつか報われるなんて 

これっぽっちも思っていない

この想いは 今だけの 

次の瞬間には

解けて流れて消えてしまうものなのだから 



ただただ あふれ出てくるものを

涙と一緒に 弔おう 



誰かの恵みの雨になるように 

地球にそっと返そう





  やさしさ     


やさしいあなただから

やさしさをもらえたの 

それは全部 

あなたのものよ





  美しい姿     


涙があふれ夜も眠れず 

恐怖に震えながらも 

明日に立ち向かう 君の姿が

僕には とても美しく見えた 



絶望しかない明日に向かっていく 

君のその姿が 

僕には とても美しく見えた 





  つよく つよく     


強くある、とは何なのか

胸に手をおき 考える 

私は強くあれるのか 

痛みに手をおき 問いただす 



答えなんてどこにもない

正解なんて誰も知らない 

私だけの強さをみつけるまで 



痛いまま苦しいまま 

私は共に生きていく





  涙の潤い     


このからっぽな心を

涙で満たしてあげよう

干からびたひび割れに

そっと 1粒ずつ涙を落そう 

そしたら きっと 

芽が出て花が咲いて 

優しい匂いで満たされるから 



いっぱい いっぱい 

泣いてあげよう 





  いつか かならず     


悲しみの涙が 

めぐり めぐって

幸せの雨が降る 

あの子も あの子も 

まきこんで 

幸せの雨が降る





  散歩     


散歩の途中で分かれ道 

どちらに行こうか しばし悩む 

そういえば さっきも分かれ道あったっけ 

何も考えずこっちきたっけ 



今までたくさんの分かれ道があった 

時には直感で選び 

時には人の言う通りにし 

時には逆の方向に行き

思い出せば そうやってここまで来たっけ 



あっという間だったな 

気づいたらここにいるんだもんな

嫌な道も通ったな 



さてさて どちらに行こう 

2択なんて簡単なものなのだけど 

ちょっとくらい悩んでもいいか 

迷子になってもいいか 

とにかく進むのみだ 

さあ ぐるっと回って家に帰ろう 

帰ってカレーでも食べよう 

旅なんて大袈裟なものじゃない

これはちょっとした散歩だよ
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